トップ

マイルドでスーパーな洗顔フォームの開発成功まで

MSK社長 柴田満太

開発者 柴田社長

私は1937年生まれで、今年2017年に傘寿を迎えましたが、学生時代に「ナトリウム石鹸の水石鹸を作りたい」という思いを持つようになってから、早いもので実に58年の月日が経ちました。

そして昨年、ついに、その夢がかないました。

水溶性のナトリウム石鹸の安定化(ナトリウム石鹸の石鹸製造)にようやく成功したのです。

私がナトリウム石鹸をこれほどまでに熱望した理由を、以下にご説明したいと思います。

皮膚を刺激せずにマイルドに洗うには、ナトリウム石鹸を上手に使うことがキーになります。

現代のボディーシャンプーに代表されるように洗浄剤のほとんどが液体、又は洗顔フォームのようにペースト状です。

安定した液状の石鹸を作るには、カリ石鹸でしたら簡単ですが、洗浄力が弱く、皮膚に残りやすいため皮膚刺激性があり、泡立ちも悪いなどデメリットが大きいため、多くは界面活性剤をプラスして欠点を補っています。

ただし、界面活性剤自身も、皮膚にも体にも不安が残るものばかりですが、現在の市場では最も多く出回っているのが現状です。

ナトリウム石鹸は縄文人が、肉を焼いた時に落ちた油と灰が化学変化を起こしてできた物質で、その頃から皮膚を洗浄するのに使っていたと言われており、紀元前から長きに渡り使われているため、私たちの皮膚はDNAレベルで石鹸が触れた際の反応をスムースに行うことができるようになっています。よって皮膚を刺激しにくく、毒性がほとんどありません。私たちにとっては、最もマイルドな洗浄剤なのです。

その安全性の高い石鹸を、液状にすることで使い勝手を飛躍的に高めることができます。それにより、人々の皮膚を守り、また成分分解が容易なナトリウム石鹸を普及させることで、子供や孫たちが暮らす、未来の環境を守りたいというのが、私の願いでした。

ナトリウム石鹸への思いは、京都工芸繊維大学3年生の時、油脂化学の講座で岩崎教授が「ナトリウム石鹸の水溶液は非常に不安定で、ゲル化するか固まるかだ。もし安定な水溶液が出来たら大きな事業になる。」と話されましたのを聞いたことがきっかけです。

つまり、ナトリウム石鹸は品質はいいが液状やペースト状には非常になりにくい。その方法を見つけたら、大変な社会貢献になるということなのでした。

その後の42年間の日本油脂㈱在職中も、私はその話が頭から離れず、諸先輩に聞いて回ったり、文献を探したり、実験も様々にしてみましたがどうしても解明ができませんでした。

そして”いつかこの水溶性ナトリウム石鹸を作る”という思いを実現するため、退職後、私は2つの油脂関係の会社を設立し化粧石鹸の製造販売を始めました。

有限会社 エス・ピー・エイチ

化粧品と化粧石鹸の製造販売

有限会社 エム・エス・ケイ

化粧品原料の販売と新しい石鹸の研究開発

5年後、お陰様で会社経営が軌道に乗ったのを機に、私はいよいよ、それまで誰にもできなかった”石鹸水溶液の安定化”の研究に本格的に入りました。ナトリウム石鹸で作られた水石鹸の開発です。

【研究の行方】

石鹸水溶液を安定化するには2つの方法が考えられます。

合成界面活性剤を使う

石鹸自身の改質で解決する

 

合成界面活性剤を使う方法は簡単で他でも行ていますが、私自身肌も敏感肌で、合成界面活性剤では刺激性が高いため、これを使わない石鹸自身の改質で解決することを選びました。

とはいえ、元々非常に難しい技術です。研究に没頭して徹底した研究と実験をいくらやっても、まったく光が見えてこず、このまま解明できないのではないか・・・とそのあまりの困難さに、真っ暗なトンネル入り込んだかのような思いに囚われ挫折しかけたのも一度や二度ではありません。

もう本当に、幾度も幾度も、「もうダメだ、止めよう」とさえ思いました。

そうした最中、人生は不思議です。

ひょんなきっかけで、ヒントをくださる方に出会うことになったのです。広滝達男様です。彼は協同乳業の常務、私は専務を経験した技術者同士、明るく楽しい人柄で、彼といるとふと心も緩み、ポジティブな気持ちになる、そんな方でした。

そんな彼と接していると、このゴールのない暗いトンネルの中にいても何か光が、ゴールが見えてきそうな、そんな気持ちになるなど、

実験がうまくいかず辛い気持ちの時でも、いいタイミングで明るく励ましてくれたお陰で、また前向きな気持ちになれたことは、一度や二度ではありませんでした。

そんな彼はアイデアの人でもあり、また経営だけでなく、技術上の話題でも話が弾み、徹底的に議論もしました。

そのお陰で、ある日、私に意外な解決策が訪れました。

とうとう見つけたのです。石鹸水溶液を安定化する解決策を。それは水酸化Mg(水酸化マグネシウム)を使用することだったのです。

私は、誰も気づかなかった、自然の法則をその時発見したのでした。素晴らしい瞬間だったことだけは、記憶しています。

もう一つ欠かせないのが、品質の良い脂肪酸を使用すること。世界を巡った結果、マレーシア産の高品質なパームヤシ油と出会い、その農場にも出かけるなどして、納得のいく高品質なパームヤシ油を確保。

品質のよいマレーシアのパームの実
品質のよいマレーシアのパームの実

この二つが揃うことで、安定したナトリウム石鹸水溶液を作ることに成功したのです。

※ Mg(マグネシウム)とは?
海水に多く含まれており、又、お腹の赤ちゃんの羊水にも含まれている安全な金属(ミネラル)

 

そんな広滝様とのお付き合いの中、とうとう、長年、熱望していた水溶性ナトリウム石?の安定化を解明し、新タイプのナトリウム石鹸の洗顔フォームの完成、販売というところまでようやく漕ぎつけました。

ただ、広滝様は大変残念なことに、水溶性ナトリウム石鹸の完成目前で、他界されてしまいました。そのことだけは、今でも本当に残念でなりません。

広滝達男
広滝達男様

広滝さまは13年前にご長女の木川紀子様と楽天市場に出店し、”アロマティックライフ魔法の石?”を立ち上げられ、当社製造の固形石鹸を現在も販売していただいています。

最近は業績を上げられ“美ナチュラル”と店舗名を改名し店舗運営をさらに展開されています。

お父様と似た人柄で明るく楽天的な性格の紀子様も、お父様の遺志を継ぎ、「この素晴らしい水溶性ナトリウム石?を困っている人々のためにも、一緒に力を合わせて販売させてほしい」とおっしゃって下さっています。

木川紀子
(有)美ナチュラル社長 木川紀子様

そこで私は考えました。

(有)エム・エス・ケイは、研究開発を、
(有)美ナチュラルは、皆さんにお伝えし、広める販売

 

という形で、 お互いがっちりとタッグを組み協力し、皆様のお肌の健康のために、頑張るべきではないかと。それが私たちのような小さな会社ができる、一番皆様のお役に立てる方法であると。

この度は、ナトリウム石鹸を使った新タイプのマイルドでスーパーな洗顔フォームの開発に成功いたしました。

敏感肌の方や、若々しい健康な肌を保ちたいというお考えの女性、そして男性にお役に立てていただきたいと思っております。

そのためにも、これからも、しっかりと高品質でありながら、使いやすい価格の製品を開発していきますので、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。